同居人の呼び方

                                                  2003年夏       

 同じ戸籍にいる人の事を何と呼ぶか?実は、これは些細な事のようで大きな問題である。
 教職に就き、組合に加入した。それだけでは、今呼んでいる呼び方は、私にそぐわなかったと思う。4年間組合の執行部になった。それで、いろいろな事を学ばせてもらった。プライベートな時間はとっても少なくなったが、生きていく上での大切な事を多く学んだ気がする。
 女性の解放と良く言われ、「婦人」が「女性」に変わり、女性の解放と共に男性の開放も、少しずつではあるが考えられつつある。男の子だから強くなければいけない!女の子は、おしとやかでなければいけない!家事は、女がするもの!男は、家計を支えるため・企業のため・etc頑張って働かなければいけない!女の子は赤で男の子は青!もちろん、個人の嗜好がそれっぽいって事はあっていいのだけれど・・・・、とにかく社会の中での決め付けは非常に多かった。
 最近、バスやタクシーの運転手さんで女性が増えてきた。看護婦や保母&保父という呼び名から「看護士」「保育士」という呼び名に変わった・・・等々。男だから・・・女だから・・・という事ではなく、個人の適正に合わせて職業&生き方を選ぶ事ができるようになりつつある。
 家庭ではどうだろう!?少なくともうちの家庭は、できる人ができる事をやる。結局は、食事は私。洗濯も私。掃除と庭関係は、すべて彼。というように自然と役割が決まっているけど、夫婦は同等であるべきである。少なくとも私は、「家内」ではない。相手は、「主人」ではない。「主人」の対義語は、「家来」を思い浮かべるし・・・・。なので、うちの同居人の事を『連れ合い』と呼んでいる。こう呼べる人と結婚する事が夢だったのだが、その夢がかなって本当に嬉しいと思う。男ばかりが頑張らなくてもいい!女だって頑張るし、どちらも甘える・頼る。ひとつひとつの事を一緒に考えていく。そういう関係でありたいので、『連れ合い』と呼んでいる。
 私の職場の隣の人が(彼も組合の仲間である。)前まで「うちの母ちゃん」とか呼んでいたけど、この前「うちの連れ合いが」と言っていてビックリした!でも、嬉しかった。彼の所は、専業主婦なんだけど、彼との関係は、対等でとってもいい感じだというのが、話の端々で分かる。ちょっとは、影響を与える事ができたかな?????